遺言書を作ってほしいとお願いするときのコツ

遺言書を作ってほしいとお願いするときのコツ

 遺言書を作ってほしいと奥さんや子供さんが旦那さんやお父さんに何度も頼んでいるのに、旦那さんやお父さんがなかなか遺言書を作成してくれないという、ご相談をよく受けます。そのようなときに、奥さんや子供さんに対して行うアドバイスを以下に説明します。

説得方法1

 『人生には私的成功と社会的成功があるといわれています。いくら社会的成功を収めたとしても家族関係がバラバラでは本当の意味の成功とは言えません。家族が仲良く、しかもあなたが亡くなった後も家族が仲良くしていくためには、死んだ後の私的成功についても考えなければなりません。成功者は、亡くなった後の私的成功も含めて成功しなければ、本当の意味の成功とはいえないのです。

 あなたが亡くなった後の家族の幸せを考えて、それを形にできるのは、あなたしかいないのです。
人は感謝され、愛されつつ生まれてきます。そして、家族を愛し、感謝しつつ亡くなっていくものだと思います。愛と感謝で始まり、愛と感謝で幕を閉じる。それこそが人としての成功ではないでしょうか?

 そして、人生最後の愛と感謝の気持ちを形にするものが遺言です。是非、遺言書を作成することで、あなたの愛と感謝の気持ちをご家族に伝えてください。』
と、弁護士さんが言っていたよ、なんてお伝えください。

 大凡、以上の様なことを愛する奥様から言われると、真剣に自分の死後のことを考えるご主人がほとんどですが、自分はまだまだ現役だと元気いっぱいの人には通じないことをあります。その場合は、以下の方法で説得してみてください。

説得方法2

 遺言を書くことを勧めると、ご主人は、「俺を殺す気か?!」とか、「俺はまだまだ死なない。」とか、「早く死んで欲しいんか?!」などと、夫婦喧嘩や親子げんかになることもあると聞きます。
しかし、実際には、多くの人は生前に亡くなることを考えて、その準備を行っていることが多いのです。

 例えば、生命保険です。生命保険に加入すること自体、既に、死亡することの準備といえます。生命保険の加入は抵抗感がないのに、どうして遺言書の作成などの生前対策には抵抗感を感じるのでしょうか?それっておかしくないですか?

 生命保険は、自分が亡くなった後も、家族の幸せを考えて、天国から旦那さんがする仕送りです。家族は保険金を受け取ること亡くなったご主人とのきずなを感じることができます。遺言書によって、ご家族はご主人の愛と感謝の気持ちを伝えることができますし、遺言書によって、ご家族はご主人とのきずなを感じることができます。是非、遺言書を作ることで、ご家族に会いと感謝の気持ちを伝えてください。

 また、死んだ後のことを考えて、生前から互助会に加入して、死んだ後の葬儀場の場所や祭壇のランクなども決めている人がいます。それも立派な死の準備ではないでしょうか?どうして、互助会は加入するのに、遺言書の作成には抵抗があるのでしょうか?それっておかしくないですか?どうして互助会に入るのですか?それはあらかじめ葬儀費用を積み立ててお葬式費用についてご家族の負担を少しでも軽くするというご主人の愛情表現ではないでしょうか?遺言書もご主人の愛情をご家族に伝えるためのものです。是非、遺言書を作成して、ご家族に対して、愛情を伝えてあげてください。

 また、最近では減りましたが、死ぬ前から、墓石を買って自分の名前を赤で書いている人もおられます。赤い字は、まだ死んでないという印のようですね。まさに、墓石を買うのは死ぬための準備ですが、墓石まで買うのに、どうして遺言の作成には抵抗があるのでしょうか?それっておかしくないですか?墓石を買うのは、亡くなった後にご家族に負担を欠けないようにするためです。遺言書は、ご主人が亡くなった後に、ご家族に遺産分割というご負担を書けないようにするためです。是非、ご家族のご負担をなくすために、遺言書を作成してください。

 以上のとおり、生命保険、互助会、墓石の購入という切り口でご主人に遺言書を書くように説得してあげてください。

 あと、遺言を書くときは、夫婦で一緒に書きましょう。もちろん、遺言書は別々に書きます。1枚の紙に、一緒に遺言を書くと共同遺言として無効になりますのでご注意ください。

 そして、付言事項と言って、遺言に付言する事項を記載するようにしましょう。遺言書ができたら、お互い見せ合ってもいいですし、亡くなるまで秘匿しても構いません。付言事項には、旦那さんは、奥さんに対する愛と感謝の気持ちを綴りましょう。奥さんは、旦那さんに対する愛と感謝の気持ちを綴りましょう。付言事項の例ですが、『天国からあなたの幸せを見守っているよ。愛しているよ。』とかが一般的ですが、お二人の若かりし頃の思い出なども加えると、『そんなこと覚えていてくれたの?』という感じで、ほぼ号泣状態となります。

 どうせなら、お相手を思いっきり泣かせるようなラブレターを書くつもりで遺言書を書いてもらうようにお勧めしております。遺言を書くことで、夫婦がお互いに死を意識し、時間が有限であること、だからこそ、残された人生をお互いを大切に思いやりながら仲良くやっていこうという気持ちが起こったり、お相手への感謝の気持ちや、お相手の存在がかけがえの無いことを再認識し、お互いの愛が深まるきっかけにもなります。

『素晴らしい遺言書ができた。』 と多くのご夫婦から感謝の言葉をいただきます。お客様の安心と笑顔が我々にとって最高の報酬です。是非、遺言書を作成し、ご家族とのきずなを深めてください。
 

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